483469 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

ももも。のおスイス暮らし

ワナカ~空を飛ぶ~

旅・ワナカ ~空を飛ぶ~



ウエストコーストとクイーンズタウンの間に
ワナカという美しい湖を持つ町がある。
観光地でもあって、ウエストコーストのド田舎に慣れてしまった私は、
そこがすっかり都会に思えた。ほんとは小さな町だけれど。



ニュージーランドはアクティビティ王国。
バンジージャンプにスカイダイビング、ラフティングにカヤック、
ほとんどのアクティビティがこの国ですることができる。
高所恐怖症の私には、バンジージャンプはとてもじゃないけど、
スカイダイビングはちょっとやってみたかった。
何人かの友達が実際やっており、誰もが薦めるからだ。
高所恐怖症の友達も、これは違う、大丈夫と言う。

スカイダイビングもいろいろな所でできる。
一人がワナカを薦めてくれた。
湖がある所でやるのがいいと。



ワナカに着いて、バックパッカーにチェックインすると
すぐにインフォメーションセンターに行った。
ここのところ、いい天気が続いているし、気の変わらないうちに。


明日3時、予約を入れた。



アクティビティをする時って、ちょっとだけ説明して、
さあやってみよう!と始めるのが、ニュージーランド流。
スカイダイビングはビデオを見ながら、シュミレーションをし、
書類にサインをして、出発。結構あっさりしている。


インストラクターとつながれて、セスナに乗り込んだ。
セスナはぐんぐん高度を上げ、4000Mまで上がる。遠くにアルプスが見える。

「マウント・クックより高い所にいるんだよ。」

パイロットが言った。

セスナにいる時間は緊張からか、とても長く感じた。



さあ、ポイントに来た。

一人だったら、腰が抜けていたかもしれないが、インストラクターが
動くから、私も動かなくてはいけない。
落下体勢が整ったときには、インストラクターがセスナの所に
腰をかけている状態なので、彼の太ももの間にはさまっている形の私は
ほとんど空に浮いている状態。遙か下に地上が見える。


カウントダウンをして、落下。



ギャーーーーーーー。


叫んでいると、口の中に空気がものすごい勢いで入ってきて、
ほっぺたがこわれるかと思うほどだった。
口を閉じて叫ぶ。

30秒後、パラシュートが開き、吸われるように上に上がっていく。
30秒足らずの落下だったが、すごく長く感じた。

パラシュートが落ち着くと、自分にも余裕が出た。
インストラクターがカメラを出してもいいと言い、首から下げている
カメラをボディスーツの中から引っ張り出した。
インストラクターが、あれはクイーンズタウンの山だ、とか
いろいろ説明をしてくれた。



アメージング。


それしか言えなかった気がする。



地上に着いたときは、興奮で腰が抜けていた。
ただただすごかった。





興奮冷めやらぬまま、翌日、ワナカ湖に面しているマウント・ロイに登った。
ダラダラ9キロも続く道を上がるのだが、この山はほとんど木がなくて、
どこからも湖が見えた。
上がれば上がるほど、視界が広がり、景色がすばらしくなる。


この日はとても風が強く、腕を広げると前日の続きで、
空を飛んでいるような気分にさえなった。




NEXT


© Rakuten Group, Inc.